DVD メディアファクトリー 2003/06/27 ¥7,140 『CURE』『回路』など国際的評価の高い黒沢清監督が、世代間による対立や現代社会に対する価値観の相違などを巧みにとらえた作品。おしぼり工場で働く雄二(オダギリジョー)と守(浅野忠信)。ある日守は社長夫婦を殺害し、やがて刑務所内で自殺。一方雄二は、音信不通だったという守の父・真一郎(藤竜也)と一緒に暮らすようになり、いつ…

ここんとこ、ストーリーに「起承転結」がしっかりした映画ばかり
見ていたせいか、流れがすごーくゆっくりと感じた映画だった。

まぁ浅野忠信さんが好きなんで借りてきてみた訳で・・・
ベネチア映画祭に出品した映画だったしちょっとは期待していた
訳で・・・

世間一般の「悪い」人を(一般常識的にね)凝縮しているこのス
トーリーは、今時の世間を見事に風刺しているものの「ホントに
ここまで簡単にキレる人っているのか?いい加減な生き方過ぎな
いか??」と思ったけど・・・

行き場のない若者の心の葛藤はよく出ていると思うし、こういう
精神状態だから『無意味な犯罪』は起きるのであって・・・

そう考えるとやはり黒澤監督の描きたい現状が出ている。

映像は自然な流れを撮っているだけあって、特別映画的という
より人間的な視点で撮っている。

見たままの映像とでも言おうか。
目を引く色などは使ってなくホント日常そのもの。

衣装などは浅野さんやオタギリジョーさんらしさを強調するもの
であって、一般的な衣装より彼らの個性を併せ持ったチョイス。
見ている側としてはかなりいいんじゃないかな?

だけど総トータルに見ても、私の中ではもうパスな感じであるかな??

いまいち理解しにくく終わりが曖昧だったので(辛)


エンディングの「THE BACKHORN」の「未来」という
曲は非常に映画とマッチしていて聴いていてよかった。

冬の寒さ、はっきりとしない天気の色のくすんだ街を歩きながら
ふっとした風を感じながら聴きたい曲。

最後のボーナストラックで彼らのPVが入ってます。
「アカルイミライ」の映像とともに彼ら自身も入っているので
私的に最後の最後はかなり満足でした。



この映画にはあの「佐賀県」歌ったお笑い芸人「はなわ」さんが
出てます。
髪型が普通だったので一瞬「ん??」って思ったけど。
ぜひご覧になる方は探してくださいまし。

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